釣れたタチウオ(太刀魚)の締め方/血抜きの方法/持ち帰り方
銀色に輝く綺麗な体と強烈な引きで釣り人を魅了する『タチウオ』
今回は釣り人に非常に人気のあるタチウオの締め方や血抜きの方法、持ち帰り方をご紹介します。
せっかくタチウオを食べるなら鮮度の良い美味しい身を食べたいですよね。
釣り初心者の方でも簡単に実践できる内容になっていますのでぜひご覧ください。
タチウオの締め方
そもそもタチウオは鮮度が落ちやすい魚なので、美味しく食べるためには釣れたらすぐに締めてあげる必要があります。
そんなタチウオを締める方法を4つをご紹介します。
どの方法が正解というのはなく、釣り場の状況やその日の釣れ具合などによって判断して締めるのが良いと思います。
1.氷締め
氷締めは今回紹介する方法の中で最も簡単な締め方です。
手順は以下の通りに行います。
- クーラーボックスに潮氷*を用意しておく
- 釣ったタチウオをその中に入れる
潮氷とは…海水に氷を入れた海水氷のこと。
このとき、できれば氷は海水と混ざらないように袋などに入れておいたほうが良いです。
真水で作った氷と海水が混ざってしまうと海水が薄まり、タチウオの身が水っぽくなって鮮度も落ちてしまうためです。
釣ったタチウオをそのままクーラーボックスに入れるだけなので釣り初心者の方でも簡単にできます。
おすすめのクーラーボックスはこちら↓
このクーラーボックスならタチウオを余裕で入ります。
氷締めは、小さいタチウオ(F3以下)が釣れた時にオススメの方法になっています。
2.延髄を切る
氷締めの次にオススメなのが延髄を切る方法です。
手順は以下の通りに行います。
- フィッシュグリップとハサミを用意する
- タチウオの目の後ろから延髄(赤マーカー部分)を断ち切る
フィッシュグリップでタチウオを持ちながらハサミで切るだけなので空中で素早く簡単にでき、そのまま血抜きの工程に移ることができるのでオススメです。
おすすめのハサミはこちら↓
ハサミを持っていないがナイフは持っているという方は、
という方法もあります。
この場合は、タチウオを地面に押さえるとやりやすいですが、暴れないように注意する必要があります。
3.頭ごと取る
「延髄の場所がよくわからない」、「とにかく締めたい」という方には、
という方法があります。
何も考えずにタチウオの頭を落とせばいいのでナイフさえあれば簡単にできます。
おすすめのナイフはこちら↓
また少し上級者向けにはなりますが、タチウオの肛門辺りに切れ込みを入れ頭から中骨までの上半分を切るという方法もあります。
そのまま頭を引き抜くと内臓ごと取り除けるので、持って帰った後の処理も簡単です。
4.脳締め
脳締めはナイフやハサミ、締め具などで脳を突く方法です。
手順は以下の通りに行います。
- ナイフやハサミなどを用意する
- 魚の目の後ろの側線とエラの内側の線が交差する場所(赤マーカー部分)を突く
- 突いた後はナイフやハサミなどをグリッと回す
脳締めの良いところはタチウオの綺麗な体に大きなキズを作らない締め方であることです。
また素早く魚の活動を止めさせるので、タチウオを釣った後に暴れて体にキズを作らずに済みます。
タチウオを血抜きする方法
タチウオを締めた後には血抜きをしておく必要があります。
血抜きをすることによってタチウオを美味しい状態で持ち帰ることができます。
手順は以下の通りに行います。
- 中骨の付け根辺りに血管が通っているのでナイフやハサミで切る。
- 海水を溜めたバケツなどに5〜10分程入れておく。
こうすることで体内の血が抜けていきます。
もしくは、海水を溜めたバケツの中でタチウオを手で持ってフリフリして血を抜くという方法もあります。
この時にはタチウオの鋭い歯に十分注意した上で行うようにしてください。
こちらの動画の8:20辺りで「延髄を切る方法」と「フリフリで血を抜く方法」を見ることができます↓
タチウオを締める時に使用する道具
タチウオを締めるときに使用する道具についてご紹介します。
主に以下のを使用します。
フィッシュグリップ
タチウオ釣りのときにフィッシュグリップはほぼ必須アイテムになっています。
タチウオには鋭い歯があるので、手で持つのは危険です。
フィッシュグリップがあるからといって油断してはいけませんが、多少安心して締める作業を行えるので持っておいた方が良いですね。
私が普段使用しているフィッシュグリップはこちらです↓
タチウオ用の魚バサミはこちらです↓
ナイフ、ハサミ
氷締めの場合を除いてナイフかハサミがなければタチウオを締めることができません。
タチウオ釣りに限らず、私が釣りに行くときはナイフを持っていくようにしています。
私が普段よく使用しているナイフはこちらです↓
タチウオを締めるのに適しているハサミはこちらです↓
血抜き用バケツ
血抜き用バケツはあった方が良いアイテムになっています。
釣り場にもよりますが、足場の高い堤防の場合は血抜きバケツがないと血抜きを行えない場合があります。
おすすめのバケツはこちら↓
最近だとダイソーから税込550円で「魚活かしバケツ」が売られていますね。
バケツとロープの接続部分に若干の不安はありますが、安く済ませたいならダイソーのバケツもアリです!
氷
タチウオを冷やすために必須のアイテムです。
コンビニや釣具屋さんでも買うことができるので、釣り場に向かう途中にでも買いましょう。
私は毎回氷を買って出費が多くなってしまうのが嫌なので、家でペットボトル(500mlか1L)に水を入れて冷凍庫で氷を作ってします。
コンビニなどで氷を買うよりは全然安く済むのでオススメです。
クーラーボックス
タチウオは細長い魚ですがクーラーボックス内に曲げて入れることができるので、必ずしも長いクーラーボックスである必要はありません。
堤防釣りの方でも船釣りの方でも25L前後のものがオススメです。
たくさん釣れるときやドラゴンサイズを狙う場合は35L前後のものが良いですね。
私の使用しているクーラーボックスは少し小さいので、26Lの方が良いと思います↓
タチウオを締める理由
ここからはタチウオを締める3つの理由を紹介します。
タチウオに限った魚ではないので、魚を美味しくいただくためにもぜひ知っておきましょう。
1.鮮度を保つため
当たり前のことですが、鮮度の落ちた魚は食感や味が落ちてしまうため美味しくありません。
しかし、魚を締めることで鮮度を保つことができるので美味しくいただくことができます。
(タチウオの刺し身と炙り)
2.生臭さを抑えるため
魚を釣ってそのままにしておくと、血や内臓が腐っていきます。
血や内臓が腐敗すると生臭さの原因となり、生臭い身になってしまいます。
こうなってしまうと美味しくいただくことはできないですよね。
3.魚を傷つけないため
タチウオを釣った後は激しく暴れることがあります。
他の魚にはウロコがあるので少し暴れたぐらいでは傷つきにくいですが、タチウオにはウロコがないのでその分傷つきやすいです。
傷ついてしまうとせっかくのタチウオの綺麗な見た目が損なわれてしまい、傷ついた部分から傷む可能性もあります。
また、釣った後に暴れるとストレスが溜まり旨味成分が落ちてしまいます。
(タチウオの竜田揚げ)
締めるという少し大変かもしれない一手間を加えるだけで魚の味は格段に変わります。
自分が釣った魚を美味しくいただくためにも、ぜひ魚を締める作業を行ってみてください。
タチウオの正しい持ち帰り方
タチウオ以外の魚にも共通して言えることですが、魚を持ち帰る上で大切なのは、
- 魚を直接氷に触れさせない!
- できるだけ真水に触れさせない!
魚に直接氷に触れてしまうと身が焼けてしまうことがあります。
また、真水に触れてしまうと鮮度が低下し傷むのが早くなり、身も水っぽくなってしまいます。
ビニール袋やジップロックなどの保存袋にタチウオを入れてからクーラーボックスに入れて持ち帰ると良いですね。
タチウオは歯が鋭いので袋が破れてしまわないように、袋を二重にしておく方法もオススメです。
まとめ
ということで今回は、
- タチウオの締め方
- タチウオを血抜きする方法
- タチウオの処理に必要な道具
- タチウオを締める理由
- タチウオの持ち帰り方
をご紹介しました。
タチウオの釣り方はこちら↓
アオリイカの締め方はこちら↓
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。